日記っぽいもの

 『リアル初体験の問いかけ。』




パソコンの起動が週一になりつつあるため、

リアル日記で恐縮な駄猫です。

「MoE以外の日記に興味はねーよっ」

という方は今のうちにお逃げ下さい。

にーげーてー。




今日、仕事帰りにTUTAYAに寄ってきたのですが、

(昔から漫画もろくに読まずに小説三昧だった私ですが、
ここ一年ほどはコミックレンタルで猛勉強中です。
『動物のお医者さん』や『昴』『MOON』なんか好きデス)

これまで経験したことがないほどの

厳しい問いかけをされてしまいました。


いえ、私だけに問いかけたのではないでしょうが、

我が事のように痺れたのでございます。

『ワンナウツ』をレンタル籠に入れながら、

「(野球好きの方は分かりませんが)こういう野球物も痛快だなぁ」

などと思っていたとき、

その問いは不意にやってきたのでございます。


挑発的な女の声で、


あなたは伝説の男になれるのかしらぁ?



なんという・・・ッ!?

人生を振り返ったとて、

これほどきつい問いを投げかけられたことがあったでしょうか。

まさに落雷を我が身に受けた如く・・・!!

痺れました。

かほど魂を揺すぶられる問いを、

よもやTUTAYAで味わうことになろうとは。

人生、分からないものです。


けれど、ごめんなさい。

わたくし、しょせんは駄猫でございます。

伝説の男になど・・・畏れ多いこと。

かような自信は持ち合わせておりません、

と心の中で返答した次第。

伊坂幸太郎なら

「自信は家に忘れてきました」と答える余裕もありましょう。

ですが、わたくしにはとてもとても・・・。


しかし、ふと気づいたのですが。

「あなた“は”」ということは、

彼女(?)は他の人たちにも同様の問いを繰り返してきたと推測されます。


なんという苦行か。


この問いに、どこの誰が

「あ。俺、なれるよ?」

と答えるでしょうか。

決して報われることのない努力を続ける、

それがいかに苦しいことか!


それとも。

私が知らないだけで、

みんな結構「自分は伝説の男になれるんじゃね?」とか

思ってるものなんでしょうか。

みんなそんなに自己評価高めですか。

かなりの水増し申告ですよ、それは。



私の知る限り、

“伝説の男”に相応しい偉業を成し得た人物は

ほんのわずかです。


たとえば。

古代ギリシャの哲学者アイスキュロスは、

空から落ちてきた亀の甲羅に脳天直撃してお亡くなりになりました。

これくらいファンタスティックな最期を遂げれば、

“バナナの皮で滑って死亡”に近い伝説級だと思います。

(アメリカだったかの冒険家で、
“バナナの皮で滑ったときの傷が化膿して死亡”
という方はいた記憶はありますが)


たとえば。

英語が苦手な森・元総理。

米国のクリントン大統領を迎えるにあたり、

側近から

「まず“ハウ、アーユー”と言って下さい」

「すると相手は“アイムファイン”と答えた後、」

「決まり文句で“アンドユー?”と言われます」

「笑顔で“ミートゥー!”と答えて下さい」

というような、

中学校入学レベルの挨拶を教えられ。


ハウアーユー : ご機嫌いかがですか?
アイムファイン : 元気だよ!
アンドユー? : きみは?
ミートゥー! : 僕も元気さ!

本番で森さん、クリントン大統領を迎えて

「ふーあーゆー!」 (訳:お前、誰やねん!)

といきなり間違え、

側近達をパニックのどん底に叩き込んだところ・・・

そこはさすがユーモアの国。

怒るでもなく、

「世界のアメリカ、ミスターアメリカを知らないのか!」でもなく、

「俺の名前を言ってみろ、ミスタープレジデントの名前を言ってみろ」

でもなく。

満面の笑みで

「アイム、ヒラリーズハズバンド!」。

当時すでに有名であった妻ヒラリー・クリントン議員を引き合いにだし、

「僕はヒラリーの夫さ!」

と謙虚な切り返しをなさったクリントン大統領。

直後、

間違いにまったく気づいていない森さんが、

そこは覚えていたのか満面の笑みで

「みーとぅー!」 (訳:俺もさ!)

略奪愛宣言。

“イエローモンキーを舐めんなよ”と言わんばかりの挑発外交。

かような“森クリントン事件”が実話なら、

これもまた“伝説級”だと思うわけです。


が。

そんな“伝説の男”がTUTAYAにいるわけないじゃないですか。


なのに、

彼女は今日も問い続けているのです。


あなたは伝説の男になれるのかしらぁ?




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